12/22/2016

#07


今回原稿が1本余ってしまったのでこちらに添付しようと思います。

本当は巻末のKeep on Truckin’的なコラムで使おうと思ったのですが、結局迷ったあげくに今回はもう片方を採用してしまいました。







題「カークラブ」


 今回のCTMではカークラブのページを設けさせていただきました。このカークラブという言葉は「クルマ好きが集まって結成された団体」的な、どちらかというとクルマを主体としたイメージが強いと思います。特に国内では。でもちょっとアメリカに詳しい人だったらそのニュアンスが違うことに気がつくと思いますね。まずアメリカだと「クラブ」という言葉の持つ意味がちょっと違う。クルマやトラックが好き、友達がいる、以前にクラブはクラブなんですよね。


 でも基本は一緒。カッコ良い人たちがいて、そのバナーに憧れて、自分も仲間に入りたいって願望があって、そこからいよいよ正式なメンバーになるためにはイロイロ大変な試練があったりする。大げさかも知れないけど、たかがトラッククラブに入るためには儀式的なものがあったり、1年間はメンバー全員が納得しないとフルメンバーになれないというのは良く聞く話です。

 日本にもいくつかUSクラブのチャプターがありますね。それぞれのプレジはその看板を持ってくるために相当苦労しているだろうし、実は見えない部分で悩みを抱えていたりもすると思う。でも最近はインターネットで誰でも加入できるクラブがあったり、メッセージのやりとりだけで日本チャプターが出来てしまったり。凄いことだけど、そこにクラブという本来の意味はあるのなか。

 話がズレてしまったけど、クラブのメンバーになってしまえばもう家族同然。良く「ファミリーだ、ブラザーだ、」なんて気安く言う人がいるけれど、このカークラブ、特にトラッククラブに関してはこの精神が異常に強いと思う。メンバーというだけで、いきなり現れた日本人を家に泊めてくれるし「どこそこの州に撮影に行く」といえば、ありとあらゆることに協力してくれる。

 本当は雑誌を作っている立場の人はカークラブに入るべきではないんだろうけど、やっぱりそのバックボーンは巨大にして強力。実は僕も入っていて、そのメンバーになるためには本当に大変だった。数年間口を聞いてくれないメンバーもいたりね。でも認められてクラブに入ると自分の環境が180度変わります。その裏にあるのは「日本のマガジンの人」ではなく、「メンバーだから」という感じに。そういう付き合いが始まっていきます。この説明が解りにくかったらごめんなさい。

 ここでひとつ注意したいのがカークラブはギャング的な組織ではないということ。&カークラブにはカークラブのルールがあって、それはそれぞれによって様々だろうけど基本的にシンプル。考え方や行動が違うやつがいればみんなで話し合って辞めてもらう。もしくは辞める。そしてその後はまた友達に戻れば良いんです。

 それと面白いのが何かしらのトラッククラブに入っていれば基本的にみんな仲間、という概念もあったりするから不思議なんですよね。つまり「あいつはあそこのクラブのやつでトラックに乗ってる」ならば基本的にみんな仲間、という意識がアメリカのトラックシーンにはあると思う。


 ここまで書いてみたけど、じゃあアメリカのクラブが一番で、それに入った方が良いのか。と問われると正直なところわからない。最近「自分もアメリカのクラブに入った方が良いですかね?」と聞かれるので言いますが、日本のカークラブにも良いところは沢山あるし、日本人としてじゃなければ味わえない空気があるはずです。

 だから正直どっちとも言えないんですよね。ただし、同じトラックが好きで、それが軸となった団体に属すならば、もしくは属しているならばメンバー同士の誹謗中傷、クラブを辞めてトラックに乗れない状況になってしまうことは良くないと思う。だからトラックに乗りました。→すぐにクラブに入りたい!ではなくて、良く考えた方が良いと思います。そのクラブの人に会って、遊んで、時間を共にしないと全ては見えてこないですからね。僕も偉そうなことはいえないのですが、今回は自分が知っているUSカークラブの断片を例に、カークラブにまつわるお話をさせていただきました。